外画
海外の映画のこと。時間が長いので、長尺ともいう。声優の年齢層は高めで、劇団系の役者さんも多い現場。アニメに比べると兼ね役が多い。
収録は、オリジナル言語を聴きながら同時に日本語のセリフを吹き込む。
耳
ヘッドフォンのこと。外画収録の際にオリジナル言語を聴くために使う。万が一、電池が切れたらスタジオに用意してある予備電池に速やかに交換!(この時、他の方の迷惑にならないように!)使用後は髪の身だしなみチェックも忘れずに・・・
キス音の出し方
キス音は手の甲(腕)に口をつけて音を出す。人によって微妙にやり方が違うらしく、手を使わずに唇だけで音を出すという人も。慣れるまでは、ちょっと恥ずかしい気もするけど・・・これもお芝居の1つ。しっかりこなすのが声優!
オーディオブック
本を朗読したもの。CDやダウンロードで売られる。本の内容に沿った声のトーンで挑む!何時間も読みっぱなしなので、体力と集中力が必要。※自己啓発系の作品は説得力があるようなトーンで!
ゲーム収録
登場キャラ全員のセリフが書かれている場合と、自分のセリフしか書かれていない場合がある。台本は「ストーリーパート」と「戦闘パート」に分かれていることが多く、「戦闘パート」では、同じ「パンチを受ける」シチュエーションでも大・中・小の差を付けてお芝居することも。
※相手がいないお芝居なので、どんなシチュエーションなのかを想像しながら表現することが大切!
ドラマCD
音声のみのドラマを収録したCD。アフレコは基本アニメと同じように行う。
CDなので、当然映像はない。
その分、アニメよりも想像力や演技力が必要とされる!
レコーディング
仮歌をもらった曲に自分の歌を入れる作業。細かい歌い方などは当日ディレクターさんとイメージを話しながら進めていく。声優の場合、自分たちの声で普通に歌う場合と、キャラクターソングのように、キャラクターとして歌う場合などがある。キャラクターの声で歌うのって大変そう・・・私もいつか挑戦したい!
ダンスレッスン
完璧に踊れるようになるまで、ずっと教えてくれるわけではない・・・振り付けDVDなどを見てそれぞれ練習して完成度をあげる。わからないことは先生がいるうちに確認しないと!
制作会社
アニメ、映画、放送、広告、出版などの制作物を作る業務を行う会社の事。
同じ作品でもドラマCDとアニメでは制作会社が異なることも多い。その場合キャストが変わるのはよくあることらしい。
しかも変更は事前に知らされることはほぼない。
【汐留さんから
教わったこと】
●どんな時にも求められる事に応える、それがプロ!
●夢を見るのはお客さん。私たちは夢を見せる。それが声優!
イベント
作品の盛り上げやファンの方々との交流として開催されるイベント。トークイベントや握手会、ライブ、などを行うことが多い。イベントは、作品の主要な役を演じる際に出演することが多い。(名前のないモブなどで出演していてもお声はかからない・・・)
実は、いちごがイベント出演したのってすごいことなんだよなぁ。
香盤タイムスケジュール表
イベント当日は、リハーサルや、メイク、舞台準備などやることがたくさん!出演者・スタッフさんのスケジュールは香盤タイムスケジュール表によって細かく決められている。イベント成功のため、スケジュールが押さないようにみんなが協力しあって準備をしていく。
ヘアメイクさん
イベント出演や雑誌の取材時などは、プロのヘアメイクさんが髪のセット&メイクをしてくれることがある。
普段自分でする髪のセットやメイクとは別格!メイクや髪型のイメージを伝えるだけで変身させてくれる魔法使いだと思う。いちごの縦ロール、すごかったなぁ・・・。
仮歌
曲を覚えたり、練習したりするために、曲のメロディラインを仮でいれたもの。(歌い手本人ではなく、作家さんや代理の人の歌声が入っている)この仮歌をもとに曲のイメージを膨らませてレコーディングに臨む!
打ち上げ
アニメ作品終了後のお疲れさま会のようなもの。スタッフやキャストが挨拶したり、景品が当たるビンゴ大会があったりする。お料理はビュッフェ形式なので、普段取れない栄養を取るチャンス!でも食べるだけじゃなく、お世話になった方へのご挨拶も忘れずに。アフレコ現場ではなかなか会う機会のない、アニメーターさんや作曲家さんなどもいらっしゃり、たくさんの方々が制作に関わっていることを再認識すると同時に、これで最後だと思うと少し寂しくもある・・・
ユニット
いちご曰く、アイドル声優への第一歩らしい。CDデビューやライブ、イベント、ラジオなど、グループとして活動する。歌もダンスも一緒に頑張る仲間がいると心強いし、頑張れる気がする!
これからどんな活動が待っているのか・・・不安もあるけど楽しみ!
インタビュー
記者さんと直接お話しをする場。作品や、自分自身のことなど1つ1つの質問についてじっくりお話をして、雑誌やWEBサイトに掲載する記事を書いてもらう。ラジオでは時間が限られてお話できなかったことなどもインタビューでは伝えることが出来る!
記事用に写真撮影をすることもある。
ラジオゲスト
自分の携わっている作品(CDや本、番組)の告知のために、ゲストとして出演させていただくことが多い。ラジオの台本は通常、現場で渡される。そして、台本には簡単なコーナーの紹介や、箇条書きのトークネタしか書かれていない場合がほとんど。「フリートーク」と書かれていたら、時間の許す限りフリーに話をできるのはラジオのいいところ、なんだと思う。
ラジオスタッフさん
・ディレクター:いろいろ指示を出して、番組の演出をしている方
・ミキサー:トークと音楽の切り替えや、音声を調整したりする方
・放送作家:番組の台本を書いたり、一緒にスタジオブース内に入って、臨機応変に話題を振ってくれたりする方
※必ずしも放送作家さんが進行のアシストをしてくれるわけではない。
※WEBラジオの場合は全てをディレクターさんが1人で担当することも多いらしい。
愛称
声優は愛称で呼ばれることが多い。
しかも、一番最初についた愛称で呼ばれ続けるのが一般的で、一度定着すると変えるのはほぼ不可能らしい(先輩達談)
ラジオでフタフタって汐留さんにつけていただいたけど、定着するのかなぁ?
メール・お便り
第1回の放送でも事前に番組の告知をしておくことで、メールやお便りが届くようにしていることが多い。普通のお便りのことをラジオでは「ふつおた」って言うんだって。
汐留さんからいただいたアドバイス
①自分の発言には気をつける!特に生放送!!
「一度オンエアにのった不用意な発言は消せない。けれど、発言した本人は消える・・・」
②「特にないです」と「わかりません」は使わない!
「ラジオの真の禁句は下ネタや放送禁止用語ではない。この2つは話が全く広がらないクソコメント・・・」
声優事務所
声優のマネジメントをしている事務所。マネージャーさんは1人1人の声優を担当するのではなく、音響製作会社やテレビ局など、会社ごとの担当制になっているので、現場によってマネージャーさんは異なる。所属声優が数人しかいない少人数制の事務所から、数百人規模の事務所まで、規模や形態はそれぞれ異なるみたい。
ボイスサンプル
セリフやナレーションなど、いろいろな声のパターンを録音した、言わば「声の名刺」。事務所が作って取引相手に配ることもあるし、自分で作ってマネージャーさんに持っていき「私、こんな声も出せますよ」とアピールすることも!
ジュニア
声優事務所に正式に所属する前の段階の、新人声優のこと。
青空プロダクションではジュニアの声優は、お仕事がない時でも事務所に顔をだして、名札をつけてマネージャーさんや先輩声優さんたちに顔と名前を覚えてもらう習慣があるけど、いちごや鈴ちゃんの事務所ではやらないみたい。
音響製作会社
アニメや吹き替えなど音響の制作を受注する会社。声優のキャスティングなども行っている。
アフレコに必要な台本などを用意して事務所に渡してくれるのも音響製作会社さんらしい。
オーディション
好きな作品・好きな役のオーディションに参加できるわけではない。基本的には事務所のマネージャーさんが「あなたはこれを受けなさい」と、オーディションに出す声優を決める。
1つの役を受ける声優は多い時で20~30人!新人も人気声優さんも公平にオーディションで選ばれる!っていうけどやっぱり難しいなぁ。
オーディションでは映像もなく、一緒にアフレコする仲間もいない。セリフはコピー用紙に箇条書きされた断片のみ!この中でどれだけ役を作れるかが勝負どころ!
アフレコ
キャラクターに声を吹き込む作業。キャラクターに命を吹き込む!
現場では本番の前にテストをやって、
全体の芝居をチェックしてから本番の収録がされる。
こぼし
セリフを次のカットまで続けること。
「セリフをこぼす」という意味で、音響監督さんなどの指示出しの際に使われる。
ノイズ
洋服の音や、靴音、台本のページをめくる時の音など、収録時に必要のない余計な音のこと。
どんなにお芝居がよくても、セリフにノイズがかぶってしまうと録りなおしに!マイクに余計な音が入ってしまわないように細心の注意を!
A・Bパート
30分アニメの場合、前半部分(テレビなどでCMが入るまでの部分)をAパート、後半部分をBパートという。アフレコではまず、Aパートを録音してから、Bパートの録音を行う。
モブ・レギュラー出演
メインキャラクター以外の名前の無い端役のことをモブという。新人のうちはモブとして様々な現場を訪れることも多い。
また、メインキャラクターではなくても、モブ役で毎週レギュラー出演することもある(それを番組レギュラー、略して番レギュ、と呼ぶ)。
音響監督
アフレコ現場の音の責任者。
アフレコの前には、芝居の注意点や台本の修正などを出演者に伝える。
BGMの発注なんかもするらしい。とにかく、アフレコ中に迷ったら真っ先に質問する相手。
...それにしても、壊れたロボットの「普通」って一体なんだろう・・・?
トークバック
アフレコの際、通常はスタッフさんのいる調整室の声は録音ブースには聞こえないので、音響監督はトークバックを使って録音ブースに指示出しをする。
(トークバックボタンを押すと、声が録音ブースに届くようになるらしい。)
洋服選び
動いたときに音が出る洋服はアフレコではNG!
アフレコ当日はノイズの出ない洋服を選ぶ!
アクセサリーや靴も、音が出ないものを。
※スニーカーでもキュッキュッと音がするものもあるので要注意!
持ち物
飲み物(炭酸は開けるときプシュッと音がしたり、
ゲップが出るので避けたほうが無難)
台本、アクセント辞典、軽食(アフレコ時におなかがならないように!)
時間
前にお仕事が入っていない限り、新人は30分前には到着しておくと安心。
あいさつ
アフレコ現場についたら、まずは挨拶!
はじめて共演する方、スタッフの方、一人一人にご挨拶!まとめて挨拶はNG
座り位置
真ん中(モニターの正面)は主役やメインの役など、セリフ数の多い方が座る!
新人声優は基本セリフ数が少ないから端の方に座る。
(この時、あんまり端に座りすぎると、モニターが見えなくなったり、マイクの前に出にくくなるので要注意!)
マイクワーク
アフレコブースではマイクは3~4本のみ!
台本の流れをよく読みつつ、空いているマイクでセリフを言う
(この、流れを読むのが難しい!)
言い終わったら、すばやくどく(じゃないと、次にマイクを使う人が入れない)
※先輩と同じマイクに入るときなどは先輩が台本を持っていない側に入るとよりいい◎
(先輩が右手で台本をもってたら左側に入ると邪魔にならない!)
台本チェック
アフレコ本番の数日前に、リハーサルビデオをもらえる場合がほとんどなので、
それを見ながら台本をチェック。
タイムコードをメモしたり、分からない言葉の意味を調べたり、セリフの言い方を考えたり。読めない漢字にはルビを、アクセントが不安な言葉はアクセント辞典で事前に調べて本番に臨む!
オススメ間食
アフレコ中におなかがならないように、小腹がすいたとき用の間食があるといい。
いつアフレコが始まってもいいように、さっと出せて、すぐにしまえるものが望ましい。
においが強いもの、こぼれてしまう汁物は、迷惑をかけてしまう恐れがあるので避けたほうが無難。人によって、のどに絡むものや、食べたあと喋りづらくなってしまう物は違うので、自分の喉や体質と相性がいい食べ物を知っておくのが大事!